ダライ・ラマについて |
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『チベットわが祖国 ダライ・ラマ自叙伝』 ダライ・ラマ/著 木村肥佐生/訳 中央公論新社 中公文庫BIBLIO20世紀 ISBN412203938X ■1959年以来インドに亡命中のダライ・ラマ14世の自叙伝。基本中の基本です。チベット現代史の流れもわかります。 |
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『ダライ・ラマ自伝』 ダライ・ラマ/著 山際素男/訳 文藝春秋 文春文庫 ISBN4167651092 2001/06 ■上記『わが祖国』に続く、もうひとつの自伝“Freedom in Exile”の翻訳。1990年に書かれたため、亡命後のことも多く語られている。 |
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『ダライ・ラマ愛と非暴力 』普及版 ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ/著 三浦順子/訳 春秋社 ISBN4393133676 ■「ダライ・ラマ本」はたくさん出てますが、その基本的な姿勢や思想は、上記自伝および本書にすべて集約されていると思います。(1990年に初版。2008年に「普及版」が出ました) |
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『知識ゼロからのダライ・ラマ入門 』 長田幸康/著 幻冬舎 ISBN4344901274 2008/08 ■ダライ・ラマ14世の生い立ち、思想や行動はもちろん、チベットの歴史やチベット問題までを豊富な図解で紹介した入門書。本当に初心者向けです |
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『マンガで読む偉人伝(1) ダライ・ラマ14世 』 さいわい徹/脚本・画 マガジンハウス ISBN4838719620 2009/03 ■ダライ・ラマ14世の生い立ち、亡命、ノーベル平和賞受賞、そして現在をマンガで描く。最初に読む1冊として最適。解説は石濱裕美子先生。 |
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『ゆるす言葉』 ダライ・ラマ/著 野町和嘉/写真 イースト・プレス ISBN487257950X 2008/08 ■ダライ・ラマの著書や講演などから選りすぐった「ゆるす」言葉の数々を、野町和嘉氏の写真とともに味わえる豪華な1冊、なのに1260円とお買い得。 |
一般的な入門書 |
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『消されゆくチベット』 渡辺一枝/著 集英社 ISBN4087206882 2013/04 ■チベットに通い続ける著者による最新のルポルタージュ。伝統的な暮らしから「焼身抗議」の続く現況まで、チベット人との長年の交流を通じて綴る。 |
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『バター茶をどうぞ 蓮華の国のチベットから』 渡辺一枝+クンサン・ハモ/著 文英堂 ISBN4578129888 2001/10 ■チベットの歴史から生活までが楽しくわかるフォト・エッセイ。 |
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『チベット マンダラの国』 松本栄一/写真 奥山直司/文 小学館 ISBN4-09-606051-8 ■文化・歴史・宗教など一通りの概説が、さほど堅くなく、適度に情緒的に、真面目にバランスよくコンパクトに書かれています。美しい写真もいっぱい。これも、はじめての1冊に最適。 |
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『図説チベット歴史紀行』 石濱裕美子/著 永橋和雄/写真 河出書房新社 ISBN:4-309-72618-6 ■歴史が好きな人も、旅行が好きな人も、楽しめる内容。歴史の流れを丹念に追うには最適。 |
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『活仏たちのチベット―ダライ・ラマとカルマパ』 田中公明/著 春秋社 ISBN4393132785 2000/04 ■2大転生ラマダライ・ラマとカルマパを軸に、チベットの歴史・宗教史から現代史、現在のチベット問題を解き明かす。 |
エリア・スタディーズ チベットを知るための50章 石濱裕美子/編著 明石書店 ISBN4750318957 2004/05 ■チベット仏教を軸にチベット人の思想、文化、歴史、生活様式がコンパクトにまとめられた入門書。 |
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『チベット文化史』 D・スネルグローヴ+ H・リチャードソン/著 奥山直司/訳 春秋社 ISBN4-393-11201-6 ■一見堅そうですが、それほどでもなく、普通の読み物として楽しめます。 |
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『チベットの娘 貴族夫人の生涯』 リンチェン・ドルマ・タリン/著 三浦順子/訳 中央公論新社 ISBN 4120033678 ■チベット貴族から見た、中国侵攻前のチベットの姿、そしてチベット動乱。文化解説の書としても楽しめます。 |
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『チベット入門』 ペマ・ギャルポ/著 日中出版 ISBN4-8175-1234-2 1998/04改訂新版 ■在日チベット人ペマ・ギャルポ氏による古典的入門書。亡命前の自らの故郷での体験も綴られています。 |
昔の紀行 |
『チベット旅行記』(全5巻)&『第二回チベット旅行記』 河口慧海/著 高山竜三/校訂 講談社 講談社学術文庫 ISBN4-06-158263-1 など 1978/06など ■100年前にチベット入りした破天荒な僧。基本です。長いですが絶対おもしろいと思います。命がけの苦労ばかりなんだけど、随所で笑える。 |
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『秘境西域八年の潜行 抄』 西川一三/著 中央公論新社 中公文庫BIBLIO ISBN412203924X 2001/10“抄” ■太平洋戦争当時にモンゴル僧になりすましてチベット入り。ラサで仏教を学んだ。かつて上中下3巻(ISBN4-12-201747-5)で出ていた中公文庫(絶版)の抄本。 |
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『西蔵漂泊 チベットに魅せられた十人の日本人』(上下) 江本嘉伸/著 山と渓谷社 ISBN4-635-28023-3 上1993/03・下1994/04 ■チベットが鎖国していた時代に潜入した先達たちの偉業、そしてその後を取材した力作。 |
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『セブン・イヤーズ・イン・チベット チベットの7年』 ハインリヒ・ハラー/著 福田宏年/訳 角川書店 角川文庫ソフィア ISBN4-04-277001-0 1997/11 ■ご存知ブラピ主演で映画化されました。 |
最近の紀行 |
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『私と同じ黒い目のひと チベット・旅の絵本』 渡辺一枝/著 集英社 ISBN4-08-780261-2 1997/09 ■チベットに通い続ける渡辺一枝さんの紀行。初心者は初心者なりに、マニアはマニアなりに別のポイントで楽しめるはず。『わたしのチベット紀行』(集英社・文庫)、『チベットを馬で行く』(文藝春秋・文庫)もおすすめ。 |
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『雲表の国 チベット踏査行』 色川大吉/著 小学館 小学館ライブラリー ISBN4-09-460012-4 ■基本的には学術調査の報告ですが、適度に真面目な紀行として楽しめます。 |
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『あやしいチベット交遊記』 長田幸康/著 現代書館 ISBN4-7684-6780-6 2000/07 ■どうってことのないチベット人ひとりひとりがもつ人間ドラマをずらりと並べてみたら、何か見えてくるかなあという紀行。 |
チベット仏教 |
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『チベット密教の本』 学習研究社 Books Esoterica 11号 ISBN4-05-600715-2 1994/12 ■ソフトカバーでちょっと安っぽいですが侮れません。チベット仏教を概観するには最適。各宗派の解説、豊富な図像を用いた神様・仏様一覧などもあって初心者には便利。 |
『ダライ・ラマの仏教入門 心は死を超えて存続する』 ダライ・ラマ十四世テンジン・ギャムツォ/著 石濱裕美子/訳 光文社 知恵の森文庫 ISBN4-334-78005-9 2000/06 ■チベット仏教はもちろん、仏教そのもののオーソドックスな基礎解説。 |
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『改稿 虹の階梯 チベット密教の瞑想修業』 ラマ・ケツン・サンポ+中沢新一/著 中央公論社 中公文庫 ISBN4-12-201994-X 1993/05文庫化 ■師匠が弟子に説くスタイルでやさしく書かれていて、チベット仏教の“雰囲気”や、チベット的なものごとの考え方の基本をおさえていると思います。残念ながら絶版のようです。 |
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『三万年の死の教え チベット『死者の書』の世界』 中沢新一/著 角川書店 角川文庫ソフィア ISBN4-04-198101-8 1996/06 ■NHKスペシャル『チベット死者の書』の台本的なもの。チベット仏教の生死感などが、老僧が小坊主に説く形で書かれています。番組中で使われた画像も豊富にカラーで収録。『死者の書』そのものを読むなら、『原典訳 チベットの死者の書』(ちくま学芸文庫)でしょう。 |
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『チベットの聖者ミラレパ』 エヴァ・ヴァン・ダム/著 中沢新一/訳・解説 法蔵館 ISBN4-8318-7149-4 1994/07 ■実在の密教行者ミラレパの物語が漫画で読めます。チベット仏教が育まれた土壌というものが感じられると思う。 |
政治・人権 |
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『チベット 受難と希望--「雪の国」の民族主義』 ピエール=アントワーヌ・ドネ/著 山本一郎/訳 岩波書店 岩波現代文庫 ISBN4006031815 2009/03 ■中国による侵攻から1989年ラサ戒厳令あたりまでの流れ、チベット問題の全体像などがわかります。1990年以降のことは書いてありませんが、内容は古くなっていません。 |
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『雪の国からの亡命 チベットとダライ・ラマ半世紀の証言』 ジョン・F・アベドン/著 三浦順子ほか/訳 地湧社 ISBN4-88503-085-4 1991/01 ■チベット動乱から亡命政府・難民社会の形成、現在に至るまで、豊富な取材によって綴られた力作。 |
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『チベット入門』 チベット亡命政府情報・国際関係省/編 南野善三郎/訳 鳥影社 ISBN:4-88629-094-9 1999/05 ■チベット亡命政府による、チベットの現状報告。 |
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『現代チベットの歩み』 A・T・グルンフェルド/著 八巻佳子/訳 東方書店 ISBN4-497-94431-X 1994/11 ■もろ中国寄りの視点で書かれています。立場によって物の見方には色々あるんだということがわかります。 |
旅行ガイドブック |
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地球の歩き方 チベット 2014〜2015年 地球の歩き方編集室/編 ダイヤモンド・ビッグ社 ISBN447804273X 2012/5 ■チベットに初めて行くなら必須。青海、甘粛、四川などもある程度おさえています。長岡洋幸さんの写真がステキ。 |
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