日本からの支援の経緯<2001年>

2001年9月、タシ・ツェリン氏に46万円、日本円で手渡しました。
おかげさまで過去最高額です。たくさんのご寄付、ありがとうございました。
領収書はこちらでご覧ください。

タシ・ツェリン氏および奥さんは、あい変わらずお元気そうでした。
今年からタシ氏の自宅にはパソコンが導入され、メールも通じるようになっています。メールチェックは
時々らしいですが、便利になりました。

タシ氏の自伝“The Struggle for Modern Tibet”編者の一人であるWilliam Siebenschuhがタシ氏のプロジェクトを題材にした新たな本を書いているそうです。仮題は“The Three Thousand Children of Tashi Tsering”。メールを始めたのも、アメリカにいるSiebenschuhと原稿のやりとりをするためだそうで。

現在のタシ氏の関心は、職業学校の開校。
これまで50校余りの小学校を建設し、ナムリン県内の識字率の向上に貢献してきましたが、なにせ、卒業しても就職先がないのが悩みの種でした。少しでも就業機会を増やすためにということで開校が待たれているのが「エマガン職業学校」。小中学校の卒業生を対象に、英語と数学などとともに
・自動車整備技術
・縫製技術(ミシンの使い方)
・農業技術(養豚など)
を教えることになっています。
総工費は約1800万円。うち、約500万円と土地は県政府が提供。タシ氏が今のところ約1200万円を拠出しています。

なお、9月初旬、昨年からタシ・ツェリン氏のプロジェクトを支援してくださっている九州の浄土宗の僧侶グループ
テラ・ネット(Terra Net)スタディツアー団(総勢12名!)が、タシ氏とともにナムリンを訪問しました。(その様子→テラ・ネットのホームページ
テラ・ネットからの1万ドルの寄付により、4教室をもつ教室棟が完成しました。
2002年には開校にこぎ着けたいとのことですが、発電機、中古トラック、温室、養豚場、教育用の加工機械などの準備でまだ予算不足とのこと。

写真:上=タシ・ツェリン氏 下=エマガン職業学校(撮影は川副春海@テラ・ネット